この記事は、こんな悩みを持った方に答える内容になっています。
✅本記事の信頼性
この記事は私が転職活動をする際に、出会ってよかったと感じた転職に役立つ書式についての内容となっています。時代の変化に沿った転職というものの変化、重要なポイントが学べる内容となっています。
転職そのものが一つの働き方になった
現在、仕事におけるキャリアの考え方は、大きく変化しました。これまでは、終身雇用制度によって会社が一生守る代わりに、個人は会社の為に尽くすという関係が当たり前でした。その為、企業の立場が強く、転職において「会社選びで失敗はできない」、「複数回の転職は評価を落とす」という考え方がありました。
しかし、昨今では大手企業であっても、社員の雇用を守り続けることの限界が見え、個人が自分たちのキャリアを選択できるようになりました。その変化に伴い、転職も「自分自身のスキル・価値を最大化させる」ことが重要視された為、複数回の転職を前提に職種・業界などをズラしながら、年収・仕事内容・環境の全てを追い求められるものへと変化しています。
そういう意味では、スタートアップ企業等の裁量の大きい環境でスキルを磨き、福利厚生など環境が整っている大手企業への転職やIT企業での経験を活かしてコンサルタント企業でDXなどの分野で知見を活かすなどの戦略的キャリアの形成が、昨今の転職によって可能になっており、個人の市場価値を高める有力な手段なのです。
今回は、そんな新しい時代の転職について記されている、村上臣氏の著書「転職2.0」を記事にしました。
転職の重要ポイント
①目的
上述の通り、転職においては自分自身の市場価値を最大化させることが重要です。その為には、所属する会社で「自分が何を成し遂げることができたのか?」を明確にする必要があります。
転職の回数が多くても、それをしっかりと理解できているのであれば、転職回数が多い場合でも印象が変わります。また、普段から「何を成し遂げるために、どういう行動をすべきか?」を意識すると、面接時も自然と言葉が出るようになり、説得力や再現性の高い回答になります。
②行動
これまでの転職(以下、「転職1.0」という)では、複数回の転職を前提としていない為、転職サイトや転職エージェントなどからの情報収集が前提でした。
しかし、それらの情報が間接的な情報であり、間接的な情報には個人の主観を大いに繁栄されている可能性が高いので本質を把握することができません。その為、これからの転職においては間接的な情報ではなく、本書では「タグ付け」によって分類するべきと提唱しています。
タグは「ポジション(役割)」「スキル」「業種」「経験」「コンピテンシー(行動特性)」の5つで分類するとよいとされています。
例えば、29歳、男性のYUKI(仮)さんは、平均的な大学を卒業後に、エネルギー系の商社に入社して、5年間、民間企業への新規営業や海外企業とのトレーディングを担当していました。また、新規営業を通して、契約書や与信管理、OJTの育成も任されていました。その後、IT企業に転職して、官公庁営業を通して、空間技術技術などを活用したソリューション営業を3年間経験しています。
この場合、以下のようなタグ付けをすることができます。
そして、これらのタグ付けを掛け算したうえでの希少性があなたの市場価値であり、企業が求める人材の素質の有無になります。
③考え方
キャリアアップの為に英語やMBAを取得するという選択を考える人は多いですが、最適なポジションを選びながら市場価値を高めていく近代の働き方においては、一つの会社から動けなくなる要因になります。スキル思考は一つの会社で勤め上げるという前提があり、スキルの習得がキャリアアップにつながるという状況でした。
しかし、昨今ではジョブ型の働き方と呼ばれるような、ポジション・仕事での役割が求められる企業が増えています。その為、自分の目指すポジションを明確化して、そのポジションに近づく行動を取るというポジション思考にシフトしていく必要があると言います。
④シナジー
これからの時代は、自分自身がいかに曽於会社で力を発揮できるのかという視点が大切です。そういった意味で、企業と個人の相乗効果(シナジー)によって成果を上げることを前提に会社を選ぶことが重要になっていきます。そして、シナジーを見極めるためには、②行動で行ったタグ付けと企業が求めるタグのマッチング度合いから選んでいくのが良いです。
そして、すぐに理想の環境にマッチングしない場合でも、企業が求めるタグを磨いたり、自分が気がつかないような適正タグを見つけて強化しながら、シナジーを模索していくことで、選択肢が増えていきます。
転職は前向きな一歩
新しい時代へ変化するなかで、ニューノーマルな転職の考え方について、わかりやすくまとめられている一冊でした。ただし、まだまだ転職に対して、価値観をシフトできていない人もいるのが現実です。
しかし、この記事でも紹介させて頂いたポジションや適性、シナジーを前提にした転職は、必ずや前向きな一歩になります。また、転職活動中には、意中の企業とのマッチングが叶わないという事もしばしばですが、タグやシナジーのミスマッチを未然に防げたと割り切って、前向きに転職活動を進めていくと良い方向に繋がると思います。
その他にも、オススメの書籍をご紹介しています。
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