【業界解剖シリーズ】シンクタンク業界と企業ランキング

企業分析

この記事は、こんな悩みを持った方に答える内容になっています。

✅本記事の信頼性

シンクタンク(Think Tank)とは、高い専門知識や思考力を活かして経済、社会課題を解決するいわばブレーンのような役割を担う研究機関です。
シンクタンクには主に「民間系」と「政府系」の2種類があり、「民間系」だと野村総合研究所や日本総合研究所、「政府系」だと経済産業研究所や経済社会総合研究所などが代表的です。業務内容としては、主に官公庁の政策課題や民間企業の経営課題に対して、自社の技術知見や調査結果によるコンサルティングやソリューションの提供による課題解決のサポートになります
今日はそんなシンクタンク業界の「民間系」企業についてランキング形式で解説していきます。

今回のランキングは、シンクタンク業界の大手と呼ばれる、野村総合研究所、三菱総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、みずほリサーチ&テクノロジーズ、大和総研株式会社の5社を対象にしたいと思います。

そして、ランキングは、以下の10つの項目に分けて実施します。

①売上:企業のビジネス規模を示す指標として採用
②経常利益:ビジネスの健全性を示す指標として採用
③利益率:経常利益÷売上で算出し、効率的に利益を生み出すビジネスモデルの評価指標として採用
④1人当たりの利益:社員数÷経常利益で算出し、1人当たりの生産性を示す指標として採用
⑤平均年収:収入レベルの指標として採用
⑥平均年齢:企業の人材伸びしろの指標として採用
⑦残業平均:ワークライフバランスの指標として採用
⑧有休消化率:ワークライフバランスの指標として採用
⑨えるぼし取得:厚労省が定める女性の活躍しやすい環境を示す資格
⑩くるみん取得:厚労省が定める「子育てサポート企業」を示す資格

これらの項目について、各企業のHP情報や財務諸表、転職サイトの口コミから情報収集し、ランキングにまとめます。なお、今回の転職サイトは、以下の2つのサイトを活用します。
転職会議:【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト (jobtalk.jp)
OpenMoney:OpenMoney | お金をもっとオープンに

企業情報収集によるランキング結果は、以下の通りになりました。

企業ランキング1位:野村総合研究所

野村総合研究所が総合評価41点で、見事企業ランキング1位という結果になりました。

売上、利益、年収、企業資格とすべての項目において高いレベルとなっており、社員の年齢層も若いと文句なしの水準と言えます。

強いて懸念点をあげるのであれば、残業の月平均が42.7時間である部分に仕事のハードさが伺えますが、有給消化率も50%以上と高く、厚労省の認定資格など、企業としての職場環境への配慮が見られます。

企業ランキング2位:大和総研

2位は総合評価29点の大和総研でした。

売上規模や経常利益は他社に比べて劣るものの、残業や休暇取得率などワークライフバランスの部分で点数を伸ばした結果となりました。

また、ワークライフバランスという点においては、みずほリサーチ&テクノロジーズと上位を争う形となりましたが、平均年収は75万円の差をつけており、魅力が伺えます。

企業ランキング3位:三菱総合研究所

3位は、2位に僅差で敗れた三菱総合研究所になりました。

売上、経常利益、年収が高水準であり、魅力的な民間系シンクタンクと言えます。

総合的に評価点が高かった印象でしたが、残業と年齢層の高さが見られ、少し点数を落とす結果となりました。但し、平均年齢の高さは、社員の定着率の高さと相関することも考えられますし、腰を据えて働ける職場である可能性があります。

今回はシンクタンク業界の企業ランキングをご紹介しました。

その他、【業界解剖】シリーズでは【業界解剖】総合デベロッパー業界と企業ランキング – (seven-clips.com)などもまとめているので、各業界のランキングも興味があればこちらもご覧ください。

働くうえで業界選定はとても重要ですし、その中の企業の分析も重要です。自分で仮説立てで分析するという行為はとても大切なので、今回の記事が少しでも役に立てばと思います。

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