【業界解剖シリーズ】総合デベロッパー業界と企業ランキング

企業分析

この記事は、こんな悩みを持った方に答える内容になっています。

✅本記事の信頼性

デベロッパー(Developer)とは、直訳の開発者という意味合いの通り、主に都市の開発を手掛ける企業のことで、不動産業界の企画や開発といった上流工程の役割を担っています。また、ベロッパーには大きく2つの種類があり、多種多様な不動産を扱う総合デベロッパーと、特定の分野を扱う専門デベロッパーに分かれています。
2023年3月の決算では、総合デベロッパーの大手6社と言われる三井不動産、三菱地所、東急不動産ホールディングス、住友不動産、大和ハウス工業、野村不動産ホールディングスの大手6社の総合デベロッパーが増収増益で着地するなど、好調な業界となっています。
この記事では、都市開発のスペシャリストである大手6社の業績やワークライフバランスを分析し、独自のランキングを公開していきます。

企業ランキングは、以下の9つの項目に分けて実施します。

①売上:企業のビジネス規模を示す指標として採用
②経常利益:ビジネスの健全性を示す指標として採用
③利益率:経常利益÷売上で算出し、効率的に利益を生み出すビジネスモデルの評価指標として採用
④平均年収:収入レベルの指標として採用
⑤平均年齢:企業の人材伸びしろの指標として採用
⑥残業平均:ワークライフバランスの指標として採用
⑦有休消化率:ワークライフバランスの指標として採用
⑧えるぼし取得:厚労省が定める女性の活躍しやすい環境を示す資格
⑨くるみん取得:厚労省が定める「子育てサポート企業」を示す資格

これらの項目について、各企業のHP情報や財務諸表、転職サイトの口コミから情報収集し、ランキングにまとめます。なお、今回の転職サイトは、以下の2つのサイトを活用します。
転職会議:【転職会議】企業の口コミ・評判・求人が豊富な転職サイト (jobtalk.jp)
OpenMoney:OpenMoney | お金をもっとオープンに

企業情報収集によるランキング結果は、以下の通りになりました。

「大丸有エリア」の大家とも呼ばれる、三菱地所が総合評価36点で1位に輝きました。

各項目で高得点で、売上、利益が高い水準でありながら、平均残業と有休消化率が大手6社の中で1位であることは、優秀な人材が多く、働きやすい環境であることが伺えます。

これからも三菱地所の手掛ける都市部の再開発に注目です。

三井のすずちゃんでもおなじみの、三井不動産が総合評価33点で2位となりました。

平均年収が大手6社の中で圧倒的に高い中で、平均残業・有給消化率・えるぼし・くるみんなどの働きやすさの項目も非常に高く、企業として働きやすい職場環境の整備と、従業員への還元の様子が伺えます。

三井不動産は、日本橋三越周辺の「日八京エリア」の再開発によって、三菱地所と共に東京の街を発展させてきました。今後も、魅力的な街づくりに期待です。

3位は、展開するマンションブランド「プラウド」が有名な野村不動産HDとなりました。

野村不動産は、野村證券から分離独立して創業した総合デベロッパーであり、オフィスや商業施設の賃貸料や不動産の賃貸、売却事業を行っています。

また、ベトナムやフィリピン、タイ、中国などのアジアの住宅分譲市場の拡大を目指すなど、国内で培った住宅事業を主軸に展開を目指しています。

今回は、未来の都市をつくる総合デベロッパー業界の企業ランキングをご紹介しました。

その他、【業界解剖】シリーズでは【業界解剖】IT基盤を支えるSI業界 大手5社の企業ランキング – (seven-clips.com)などもまとめているので、各業界のランキングも興味があればこちらもご覧ください。

それぞれの企業毎に強みがありますが、長年に渡り、より良い都市づくりに切磋琢磨してきた総合デベロッパー達のこれからにも非常に注目ですね。

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